柚子のトゲ

問題の柚子のトゲを送っていただきました。
私の指に穴をあけた親玉の登場です。
バラのトゲが愛嬌ある下町娘に見えてしまうほど、柚子のものは鋭く長いものでした。
比較するものを写していないので、画像からの判断は難しいでしょうが、長さはだいたい5センチぐらいです（これでも中堅クラスとのこと）。
そして、少し感動してしまったのですが、すべて下向きについているのです。
地面に近い部分のトゲは下からの天敵にそなえてこうなっているのでしょう。
したたかな獣の皮膚にも、ぷっすりといとも簡単に刺さる様が想像できます。
私の柔肌なんか、はなから相手にしていないのです。

ヨガっぽいこととヴィーガン風

少し、ヨガっぽいことをやってみようかなと思って、ヨガマットを手にいれました。
気が向いたときに、マットを敷いて、ゆっくりと呼吸しながら体を伸ばしていきます。
腰の痛みがいくぶんやわらぐような気がします。
ヨガなんて言うとその道の方に怒られてしまいますね、ストレッチですね、はい。
ヨガをやる友人の影響です。
この友人は、牛乳は飲まない、肉は食べない、機内食はヴェジタリアンミールで、近所のナチュラルローソンが大のお気に入りです。でも、牛乳は飲まないくせに、蒜山ジャージーシュークリームなんかぱくぱく食べるんですけれど。
ヴィーガン（完全菜食主義）ではなく、なにかと私的なこだわりがあるようです。
私にもいろいろとその手の話をしてくれようとするのですが、面倒くさいので、できるだけ話題をそらす努力をします。
ヨガっぽいこともあまり本格的にならないように、自己流で適当にやっていこうと思っています。
はまると追究しそうなので。

緑

ゴーヤ、大葉、柚子を大量にいただいた。
送られてきた箱を開けた途端、きりっとした大葉の香りが迷いなくまっすぐにとどいた。
庭で採れたというそれらは、すべてが無農薬の、緑の濃いもので、「野生」という言葉がぴったりだ。
スーパーで売られているものが、いかに軟弱に育っているのかがよくわかる。
ゴーヤの表面に走るでこぼこは大仏の螺髪のようにしっかりしている。
肉厚の大葉は手のひらからはみ出るほどの大きさのものもある。ちょっとした葉書だ。
柚子のなる枝にはバラよりも鋭く長いトゲがある。指から血が噴出した。
夏休み後半は、とても健康的な生活ができそうだ。

見慣れない数字

今日、体重計にのったら、今まで見たことの無い数字が隣り合っていました。
表示されたデジタルナンバーが危険を報せる赤になっています（もともと赤なのですが）。
自分の肉体が、この数字をはじき出してしまったことに、正直、ぞっとしました。
未知の領域に突入です。
6パックの卵のように割れた腹筋も、歓迎されない緩衝材に包まれつつあります。
有精卵だとしても孵化するのは困難でしょう。それにどんなに高い所から落としても割れない気がします。
さて、問題の体重ですが、日々の細かな増減はあるものの、大きく見ると、5月の展覧会が終了してから、徐々に増えてきているようです。
5月末から7月末ほどまでの体重が描いたラインは、一次関数でいうと、1/32xぐらいの傾きの、きわめて緩やかな上昇だったのですが、この2週間でそれが1/12xほどの傾きになりました。
ポテトチップチョコレートが原因です。たぶん。
私の場合、真夏は食欲が爆発する季節です。しかし、あの数字が並んでいるのをもう見たくはないので、ちょっと我慢することを誓いました。
明日、明後日と続けて飲み会が待っています。
隅の方でおとなしくしていようと思います。

「号泣する準備はできていた」

やってしまいました。
このあいだ書いたことを見事にやってしまいました。
購入後、待機本として部屋に積んでいたことをすっかり忘れていました。
少しでも読んでいれば気づいたのでしょうけれど・・・。注意力がたりません。
もうどうしようもないのですが慌てて読了しました。
これを読んだ一部の方は「なに？どうしたの？江國さんの小説、あれほど合わないって言ってたのに」などとお思いになるかもしれません。
その昔、私は、江國香織さんの小説の体言止めの多さに辟易していました。
もちろんそれが彼女の持ち味で、それが詩的で素敵、と感じる方もたくさんいると思います。
それで、読み終わった感想ですが。

とても良かったです。

もう一度、江國さんの作品をすべて読み直してみよう。
そう思うぐらい良かったです。