10Creatorsケータイデザイン

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blogというものをいざ書く段階になって、少し、というかとても困惑している。
いい経験になるだろうと思って引き受けてしまったが、今こうやってMacに向かって実際にキーを打ち始めてみると、いったい誰が私の書いた文章なんて読むんだろう・・・という思いにとらわれた。
このblogは、すべてのコンピュータを扱う(ネット環境にある)人に等しく門は開かれている。
しかし、その内の何人の方が奇特なことにこのページを訪れてくれるのだろう。ひどく心細い。
キリコの絵の中に身一つで放りこまれたような感がある。
ということで、このblog、外へ向かって発信することを念頭においたものではなく、自分の考えなどを文章にすることで、「あぁ、私は今このことについてこう考えているんだ」などと、自己認識するための場としたいと思う。
もちろん、それを誰かが読んでくれて、なんらかの感想を持ってくれるのなら、それに越した事は無い。とても嬉しい。

昨年12月、LOFTWORKの方から、「<10 Creators ケータイデザインProject>というコンペがある」とのメールをいただいた。ちょうどその頃、自分の書の新しい表現方法を試していた時期だったので、その発表の場のひとつとして参加することにした。

私の作品は、書の線の部分を面として、つまりカンヴァスとしてとらえ、そこに彩りを与えることで、書本来の持つ精神性と、文字本来の持つ物質性や意味性を融合させ、文字の背後にある風景や情感をより視覚的に表現している。
今作の「MASURAO」は「男をケータイする」をコンセプトに「雄」をモチーフにして創った。10~30代の女性をターゲットにしているということだったので、「男の本質」を携帯してもらおうと考えた。
現代の男性が失いつつある「益荒男」的な要素を「雄」の一文字に託し、画家が対象の一部を描くことで、その全体以上の大きさや深さを表現するように「雄」の雄々しい一部を切り取ることで、より意味性を稠密にした。

文字は元来、コミュニケーションのためのツールだった。現代のケータイもコミュニケーションのためのツール。そこに、私の文字と今回のプロジェクトの大きな結びつきを感じている。
余談になるが、偶然にもSTYLE PLUSの発売と時を同じくして、私の展覧会も銀座で開催している。
このblogを読んで訪れて下さる方がいたら、感極まってhugしてしまうかもしれない。気をつけて下さい。