筆巻きと万年筆

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先日、注文していた筆巻きが届いたという連絡があった。
4色の筆巻きがあってさんざん迷ったが、けっきょくシンプルな黒を選んだ。
あたたかみのある乾いた麻布と、つめたく硬い革ひもの感触が対照的でここちよい。
長年連れ添ってきたウォーターマンの万年筆2本と、叔父の遺品のモンブランを挿してみた。
某放送局の編成で30年以上にわたって使用されてきたそのモンブランは、ウォーターマンの隣には軽々しく挿せない貫禄がある。

プチラパン

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ルノートルのプチラパンというパンに今はまっています。
プチラなパンではなく、プチなラパン(うさぎ)です。
生地に2カ所、ハサミで切り込みを入れて、焼き上がりがうさぎの耳に。
でも、ほとんどがうまく耳が立っておらず、野ネズミのようになっています。
ドライドフィグとクリームチーズのハーモニーが絶妙。
まとめて10個とか買ってきたりします。一人なのに。
先日、夕食後に一気に5個食べたら、数分後に胃もたれがして気持ち悪くなりました。
赤ワインと合うだろうなぁ、と思いつつ、それほど合わない緑茶で食べています。

デュシャンとポロック。デリダは遥か彼方。

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(注)できるだけ上品に書くことに努めますが、内容が内容だけに、若干お下品になってしまいます。その手のお話が苦手な方はページを閉じてくださるようお願いいたします。また食事前、食事中の方もご遠慮くださるようお願い申し上げます。

先日、ある美術館の中の個室に入りました。
自動洗浄機能のついたそこで私はひとときの哲学に耽ります。
デリダなんかに思いを馳せていたときでしょうか、隣に入室された方がいました。
咳払いから察するに、50代くらいのエグゼクティヴと思われます。
そのお方は、所定の位置に座すやいなや、自動洗浄の発水ボタンをONに。
はやっ!と思いました。
そして、その生あたたかな水を浴びながら、おもむろにそのお方も噴出し始めたのです。
大です。それも固形ではありません。あきらかに液状の音です。
液体と液体がせめぎあう音。途中、破裂音も加わります。
(擬音描写したいのですが、自粛します)
デュシャン(Fontaine参照)ポロックがコラボした作品が目に浮かびます。
汚れたノズルがそのまま格納されることを考えると、目の前が真っ暗になります。
やめてー!と言いたくなります。
私の頭の中は、隣の方の生い立ちとか、家族とか、仕事とか、習慣とか、趣味とか、嗜好とかを想像することに占められました。デリダなんか遥か彼方です。
これ以上、隣の方が奏でるノイズに身をさらすことは危険と考え、急いで身支度をし、いまだ洗浄ノズルから出続ける水の音を聴きながら個室を出ました。
去り際、そのお方が私にさようならを言うかのように、ブヒィ!と鳴いてくれました。

うーやきがあす

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沖縄の「うーやきがあす」という油菓子をいただいた。
もう、パッケージからしてふるっている。
菓子のひとつひとつは、豚の耳のようなかたちで渦巻き状の模様が。
主原料は、小麦粉、卵、牛乳、黒糖、バター、生姜。
たまに生姜の繊維がたっぷりと表面上に浮いているのがあって、もう豚の耳にしか見えなくなってくる。

はじめて食べたが、どこか懐かしい味。

ふうふといふもの。

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友人にメールを。
「祈ってるよ」と打ったつもりが「井野輝代」になっていた。
深夜のしんとした部屋でひとり笑った。
これを書くにあたり、「井野輝代」と打とうとしたら、今度は「井野照雄」になった。
最近、指の動きが良くない。
おそらく肩こりから。背中も痛いし。
肩と首をストレッチしながら、井野夫婦の姿を想像してみる。

気分転換

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絵を描いていて、一段落するとチェロに向かうことにしています。
いまのところそれが最良の気分転換で、新しい発想がうまれたりもするのです。
今弾いている曲は少し速い曲ですが、作品をつくるときは、ゆったりとした曲でないとうまくいかないので、逆にいい刺激になるのだと思います。
映像は3分15秒で、1のAllegroが終わりますが、そのテンポで弾くと近所で暴動が起こりかねないので、4分かけて弾いています。
それでももちろん人に聴かせられる代物ではありませんが。

とはいえ、今回はなかなかおもしろい作品たちが仕上がっている気がします。

東久留米へ。

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展覧会用の額をお願いするため、東久留米まで行った。
5年ほど前に一度お世話になった工房。
人の好いご主人に、今回も駅まで迎えに来てもらった。
前回は、工房に向かう道に林や小川があって、緑の豊かな土地だなぁと思ったものだが、久しぶりに訪れたそこは、宅地造成が進み、ずいぶん開けた場所となっていた。
工房の周りにあった大きな梅林もその例にもれず、すべてがつぶされ、建築途中の建売住宅がひしめいていた。
春は鶯の鳴き声で気持ちの良い朝を過ごしていたそうだが、今年は工事の音しかしなかったらしい。
「鶯がまったくいなくなっちまった・・・」
ご主人は悲しそうに呟いた。