海の底のバッハ

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東京文化会館に無伴奏チェロを聴きに行った。
緩やかなすり鉢状になったホールの底に、観客席の床からわずかに高いだけのステージがある。
静かな海の底のようだ。
とても良い。
ソロにはもってこいの造りかもしれない。
演奏は、深海に降るマリンスノーのようにまったりとしたバッハだった。

私のほっぺたと牛のほほ

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歯につめていたものがとれてしまったので、歯医者に行った。
担当は若いジョイだった。
左上の一番奥だったのだが、
「ほっぺたのお肉が硬いのでおもいっきり引っ張りますけど、痛かったら左手挙げてくださいねー」
なんて言われた。
そういうこと言うか普通。
「面の皮が厚い」って言われたようで、おもいっきり不機嫌になった。
たしかに厚いかもしれないがよけいなお世話だ。

その夜は、赤レンガ倉庫の「BEER NEXT」で、やわらかさ満点の牛ほほ肉の赤ワイン煮を食してやった。

消費期限

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消費期限(賞味期限)を相当過ぎていても、勘で「大丈夫」とジャッジしたものはとりあえずトライします。
私の勘が冴えているのか、日頃のおこないがいいのか、それとも鉄の消化器系を持っているのか、いままでその行為で腹をこわしたことはありません。
この消費期限に対する敏感さは、男に多いように思います。
私の周囲の男たちは育ちがいいため(か?)、期限が過ぎたものは絶対食べないという輩が多いです。
女性は小さいころからおかあさんのもとで、台所に立つ機会も多かったでしょうし、日頃、料理をしたりして食物に多く接するので、本当に駄目になるだいたいのところがわかるのではないかと思います。
私の後輩の奥さんは、冷凍庫にあった消費期限が1年前の餃子だかシュウマイだかを平気でがんがん食べたといいます。
と、ここまで書いてみて、男が敏感なのは、自分の体をこわしてしまったら家族を食べさせていくことができなくなってしまうという大義があるからなのではないか、とふと思いました。それ故に敏感にならざるを得ない・・・。
私が消費期限に鈍感なのも、これで説明がつきます。

笑い起き

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今朝、自分の笑い声で目が覚めた。
何年かに一度ある、貴重な瞬間だった。
夢の内容も、起きてすぐは「これはおもしろい」なんて思って、少しのあいだくすくす笑いをしていたのだけれど、すぐに、なんでこんなつまらないことで・・・と自分を責めなければならないほどのストーリーだったことに気づく。
でも、夢の内容よりも、笑い起きしてしまったその事実が可笑しくて、今日は一日中思い出ししのび笑いをしていた。
不気味である。

夢はもう薄墨が滲んだようなかすかな記憶しかない。

はじめての日本語

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一昨年スウェーデンに帰った友人が、昨年秋、ふたたび日本に戻ってきた。
そしてやっと今日、一年半ぶりに再会することができた。
スウェーデン土産の「SNOWBALL」という、クリスタルのキャンドルホルダーをもらった。
日本語を習い始めたと聞いていたので、「なんか喋って」と言うと、「こんにちは」、「どうもありがとう」と二つの単語を照れながら言ってくれた。
彼女の口から日本語を聞くのは初めてだったので、不思議な感動に包まれた。
お礼にいかがわしい日本語を教えてあげようと思ったが、彼女にはうつくしい日本語だけを話してほしいと考え、それは思いとどまることにした。

あけましておめでとうございます。

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新年あけましておめでとうございます。

先ほどまで、近くのお寺から響いてくる除夜の鐘を聴きながら、濃く点てた抹茶とGODIVAのチョコをいただいておりました。
昨年暮れはどっぷりと精神的な深みにはまり、作品をまったく描けない日々が続きましたが、年も明け、こうしてゆっくりしたことで、また新たな気持ちで自分に向かえそうな気がします。
今年の夏は、自分を変えるためのひとつの大きな壁に挑まなければなりません。
そのためにも、この新たな気持ちを途絶させることがないように、少しずつできることをやっていこうと思っています。

本年もよろしくお願いいたします。