喋話

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ひと前で話すことが多い。仕事で。
あまり考えてしゃべらない方が、私の場合、いいらしい。
眠いときとか、別のことを考えているときとか、ぼおっとしているときの方が、口はなめらかに動くようだ。
ごくたまに、本当に寝ながらしゃべっているときがある。
やる気満々になっているときは、しゃべろうとしている速度に口がついていかず、異常な早口になるうえに噛む。
めんどうくさくなって、しゃべるのを途中で放棄してしまうこともある。
そのときは軽いボディランゲージでうまくまとめ、笑ってごまかす。というか、聴いてくださっている理解ある方々が、過去の経験から私の言わんとしていることを類推してくれる。
ありがたい。

火曜の午後、味噌汁の恐怖。

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火曜日のランチは、いつも仕事場近くの弁当屋を利用します。
若い頃のお昼時は、唐揚げ弁当&のり弁にシュークリーム4個とか、なんの心配もなく食べていたのですが、最近はそれだけの供給をちゃんと消費できない身体になりつつあるので、弁当ひとつとなにかしらの甘いもの少々で我慢です。
そこの弁当には、味噌汁がついています。180ccほどのカップに入った、小指の爪ほどのわかめが2、3浮遊するほんのり味噌味の茶色のお湯といった態のものです。
味噌汁に始まり、味噌汁に終わる(単なる順番として)のが私の基本姿勢です。
先ず、味噌汁ひと口、サラダ、メイン、ごはん、味噌汁、箸休め、等々・・・(以下ループ)、最後に残りの味噌汁でシメです。
今日も、いつもの友人と一緒に昼食をとり、シメに入ろうとしたとき、少なくなった味噌汁に何かそこにあってはならないものが見え隠れしていました。
箸でつまみあげると、スパゲティの切れ端です。
白く光るつるつるのそれは、たった1.5センチほどでしたが、私のランチを台無しにするには十分すぎるほどの脅威をもっていました。
ショックに落ち込んでいると、友人が笑いながら一言。
「ちょっとしたホラーですね」

楽しみにしていたドラマ「結婚できない男」が終わってしまいました。これもショックです。

「ありがとう」

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先日、電車の中で、靴を左右逆に履いている子供を見つけました。
私の前に立つその子は、某有名私立幼稚園と思われる制服に身を包み、悲しそうな顔をしてひとり窓の外を眺めています。
すぐに教えてあげようと思いましたが、その子の大人びた顔と、つま先が外に向いた靴の表情とが哲学的な雰囲気を醸し出していて、うっかり声をかけようものなら、
「好きでやっているんです。ほっといてください」とか、
「凡人には解らないでしょうが、これは社会に対するひとつのメッセージなのです」などと言われそうで、躊躇してしまいます。
まぁ、根が照れ屋であることが一番大きな要因なのですが。
もちろんそれからは読んでいた本に集中できなくなり、頭の中は、歩くたびに左足と右足が離れていって最後にまっぷたつになってしまう子どもで占められました。
これではいかんと思い、勇気を出して教えてあげることにしました。
他の乗客にあやしいおじさんと思われないように、ジェスチュアと小さな声で。
予期せぬ返答を期待する気持ちもわずかながらあったのですが、その子は私に負けず照れ屋のようで、顔を真っ赤にして靴を履き直しただけでした。
いいことした後は読書に没頭です。
途中の駅で、私のバッグをちょんちょんと突っつく小さな手があります。
見ると、さっきの子どもが「ありがとう」と言って降りて行きました。
もうなんかその言葉が嬉しくて嬉しくて。
その嬉しさを今日までひっぱっています。

センサー

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火災報知器等の定期点検がありました。
休みの日なのに、朝早くのご来訪。
なんかそんなお知らせがポストに入っていたような気が・・・ぐらいの、ゆるい認識しかありませんでしたから、半裸寝癖姿での応対です。
蟹江敬三似と中井貴一似の二人の点検師は、人の半裸と寝癖には反応しないよう訓練を受けているのか、私のそれにはまったく興味をしめしません。
カニエさんがベランダへ出て、なにやら避難梯子のチェックを。
ナカイさんの方は長い竿の先を天井についたセンサーにあてがっていきます。
我が家には火気センサーが9個あります。ほんとにこんな所に必要なの?と疑問を持ってしまうようなところにまでついています。
竿の先には鉄でできたカップがついていて、その中にはベンジンが入っているとのこと。
ずいぶんプリミティブな点検の仕方だなぁと思いながら見ていました。
もう、去年のような、ちょっと間違えば命にかかわる大事件はまっぴらなので「火気センサーを半分にして、その分、侵入者感知器および警報器をつけてくれ」とナカイさんにテレパシーで訴えてみたのですが、さすがのナカイさんもそういうものは感知できないようで、ただ黙々と任務を遂行して、カニエさんとともに帰っていきました。
念のため、ドアを出るカニエさんの背中にもテレパシーを送ってみたのですが、やっぱりそういう訓練は受けていないようでした。
テレパシーは疲れます。二度寝しました。