或る一企業人の憂鬱

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大学時代の友人が海外に転勤するというので、今日、ささやかな送別会をムサクルシイ男3人で開いてきた。
つい1ヶ月ほど前のその辞令に、「日本、離れたくねえよ」と彼は嘆いていた。
大胆不敵、傍若無人の彼らしくない姿だった。
今日きいたところによると、家を建てるという具体的な予定が彼にあって、そのリビングに私の作品を飾ってくれるという話を奥さんとしてくれていたらしい。その話を耳にして、私もずいぶんショックを受けた。

まぁそんなことよりも、彼にとっていちばん心にひっかかっているのが、家族をどうするかということ。
自分一人という身軽な立場ならまだしも、彼には奥さんと子どもが3人いる。
家族を連れて行くのか、それとも単身で赴任するのか、といった大問題を前に沈鬱していたので、「家族を思って悩めることが羨ましい」と言うと「じゃ、お前も早く結婚しろよ」と、相変わらず100%余計なお世話で脈絡も救いもない言葉を放ってくれた。

もう、ひとりで行っちゃえ!と思った。

どこにもない “R”

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今日、近くのスーパーで買い物をした。
惣菜類が並ぶ中にそれはあった。
牡蠣フライ。
ん?と思った。
“June”のスペルをたどった。
”R”はどこにもない。どこに隠れているのかなー、などと思い、uの裏やeのヒキダシの中など精査したが、”R”は無い。その前の5月にも、もうすぐやってくる7月にもその後の8月にも、私の英語が正しければ、”R”は、無い。
「”R”の入っていない月に牡蠣は食べるな」
という言葉は過去のものになってしまったのだろうか・・・。
それともあれは生牡蠣のこと?
あるいは養殖であればOKってこと?
自問した。
養殖で加熱していればいいんじゃないの。
適当に無責任に自答した。

石畳

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石畳というものに弱い。
まだ新しい街の、整然と並んだ、きちんとした感じのする石畳もいいが、古い町の、色や形もふぞろいの、ぼおっとして歩いているとつまずいてしまうような、そんな風情のある石畳がいい。

ずいぶん昔の話になるが、週に2度ほど鎌倉に通っていたことがある。
私は鎌倉の小径が好きで、時間があると、地元の人しか歩かないようなところを好んで散策した。
その日も、土地の人から見ればただの怪しい人になって、うろうろと歩いていた。
そして、ふと角を曲がり、その石畳に出くわしたのだった。
私道なのだろう、よく手入れされた垣根に挟まれて、その石畳はあった。
ひとつひとつの石の色も大きさもばらばらで、小さい子どもなんか捻挫してしまうようなでこぼこがあるのだが、そこには不思議な秩序が宿っていた。永きにわたって存在してきたものの風格があった。
そして、その石畳の突き当たりには、古いながらも清潔な門扉があって、そこから玄関まで飛石が打たれているのだ。
そういうものがふいに目の前にあらわれて、胸の奥が熱くなった。
そして、日本人として生まれて良かった、とつくづく思った。

もうそれから何年も経つが、その石畳はいまも変わらぬたたずまいできっとそこにあるだろう。

話は変わりますが、アンリ・シャルパンティエの “Petit a Petit”というクッキーの詰め合せがあります。
パリの石畳をモチーフにしたという、正方形の缶にぎっしり並んだクッキー。
個人的に5×5がいいです。
どうぞよろしく。

読まれることのないもの。

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同じ本を、間違って二度買ってしまうときが稀にあります。
好きな作家の場合、同じタイトルでも、ハードカバーと文庫、という確信をもった購入をするのですが、あまりなじみのない作家の場合、乾燥した薄い記憶しか残ってないので、内容をしっかり確かめずに買うとこういう目に遭ってしまいます。
ページをめくっていて「ん、なんか読んだことあるような気が・・・」が「絶対、読んだ!」に変わるまで、それほど時間はかかりません。
返品はできないので、まだ新しいまま読まれることなく「本塚」の構成部員となってしまいます。
なんのために世に出て来たのか、その本は嘆いていることだと思います。

具体的に書物名を挙げようと思ったのですが、やっぱり、曖昧な記憶しか残っていないのでそれもできません。

背後

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むかし住んでいた町の商店街に、ドラッグストアと書店が軒を並べていた。
ドラッグストアは小さい店構えのせいか、店先にワゴンをいくつも並べ、格安靴下やパンストなどの商品を山盛りにしていた。
入り口に到達するためには、そのワゴンの間を横になって通らなければならなかった。

その日も、私は愛用のリュックを背負って、その窮屈なドラッグストアでなにかしらの買い物をし、その後、お決まりのコースで隣の書店をひやかしに入った。

書店の中は静かだ。
立ち読みをして移動すると、背後を人がついてくる気配がある。
それが、移動のたびに何度も何度も同じように続いた。
カサカサという耳障りな音、私が動くたびにその人も動く。
後ろをゆっくりと振り返った。
しかし、誰もいない。
周囲に隠れる場所はない。
私が動くと、またあの音がついてくる。
よく耳を澄ますと、私のすぐ近くでその音はしているようだ。
背後に手をやった。
冷たく軽いものが私の手に触れた。
おそるおそるリュックを下ろしてみた。
リュックのポケットのファスナーヘッドの部分に、パンストがぶら下がっていた。

ほんとの話ですよ。実話です。

「羽」も、そう。

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角だけでなく「羽」も、そう。
小さいころから偏愛するもののひとつ。
フェザーではなく、ウイングの方の羽。
翼と言ったほうが誤解は少ないかもしれない。
空気力学をきわめた、うつくしい曲線をもつ羽根が集積してできた、空を飛ぶ能力そのものの翼。
「自由」の象徴。
現代において、自由を手にいれるには、社会的基盤を構築するいくつかのピースを犠牲にしなければならない。

それでも、
翼はもちたい。

「角」

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「角」が好きだ。
将棋の駒でも、
辺と辺がぶつかったところにできる箇所でも、
水戸黄門の右だか左だかのサイドをかためる男でもない。
ある種の動物が頭に生やすあの「つの」だ。
小さいころから、角そのものだけでなく、角を象ったものにも興味を示していた。
ひとつの憧れからくるものだろう。
おもてむき、「力・強さ」の象徴。
小さいころから追い求めているわりには、まだまだ自分の角は未熟だなぁと思う。

「いちぢくの匂い」

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最近文庫化された、吉本ばななさんの「ひな菊の人生」という本があります。
奈良美智さんの装画です。

その中の「いちぢくの匂い」という話・・・。
凶暴で優しくて、残酷で美しくて。
なくしてしまった、愛する人の匂いの記憶。

私にとって、身につまされる話でした。

TV KOY

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「テレビ欄占い」というものをやってみました。
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KOYさんをテレビ欄に例えるとこうなります。

3 テレビKOY

5:00 漢詩◇野鳥◇つぼ
5:25 歌壇(再)
6:40 KOY語
7:10 英会話 KOY体当たりレッスン
7:30 KOYと子どものテレビタイム
8:30 はなまるKOY 主婦のおこづかい倍増計画▽とことんつくすタイプ榎本加奈子の愛?▽不器用でも楽しい? 毛糸遊び
9:30 KOY殺し・薄い女 松下由樹 石黒賢 萩原聖人 安達裕実
11:28 ONLYKOY
11:32 KOYかたろぐ◇35(N)(天)
0:00 笑ってよいとも 杏里が変装&バイク占い
1:00 中澤裕子の料理
1:20 葉月里緒菜の部屋 菅原文太雀を語る◇おかず
2:00 必殺仕事人間(再)「インターネットを見た女」◇(N)
3:00 (S)ストッキング探偵!(再) 二宮和也ほか
3:48 (N)◇52サスペンス傑作劇場「高田馬場法律相談所3・消えた電話帳」(再) 大鶴義丹 柴田恭平 浜田雅功 菅井きん ガッツ石松ほか
6:00 漫画KOYっち「侵略ロボットKOY3号」(声)岡本夏生
6:30 64マリ王 高橋克典静岡ゲームの旅
7:00 暴れん坊 KOY「大岡裁きで駄菓子!」 濱口勝 草刈正雄 藤崎奈々子ほか
7:54 (S)コマネチの事件簿「ハンチング帽が小さい、深まりゆく謎」 川本真琴 阿部寛ほか
8:48 (N)
9:00 ドラマ・永遠に冷たいKOY 「金属バットは太い」 三井ゆり いかりや長介 松方弘樹ほか
9:54 (S)ニューススポッティング 9時54分ですよ▽KOY意味深発言の波紋▽気になる野球の結果▽326のぶらり旅お、おいしそう千葉街道で
11:00 (S)マッハKOY 松雪泰子赤面大竹しのぶがせまる
11:25 KOYと酔いどれトーク えーっ!? 勝村政信が唐沢寿明と…アブナイ交友録田原俊彦も思わず…香取慎吾ほか
0:50 (S)ブラジャーショー 加勢大周
1:30 金属バット図鑑
1:50 ハイテクミジンコ2(終)
2:45 科学スヌーピー隊KOY(再)
3:40 (天)◇44(S)KOYのビデオコレクション(4:13終了)

KOYさんの平均視聴率は、24.3%、テレビ局タイプは、NHK教育です!

NHK教育さんの性格
一言でいうと実直、勤勉です。目立つ風貌ではありませんが、人はあなたと一緒にいると落ち着きます。あなた自身も人と一緒にいることが好きで、人から抜きんでることは好みません。仲間はずれにされると、とても傷つきます。人に言われたことには従いますが、それで負けたとは思いません。普段はおっとりとしていて柔らかいあなたですが、ひとたび怒るとその怒りは相当のもので、しかも怒りは持続します。けれど相手が心をこめて謝ると、善良なあなたは許してあげます。

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なんていう占いの結果でした。
NHK教育で平均視聴率が24.3%。
NHK教育でこれほどの視聴率を稼げるなんて相当なものです。

漢詩、野鳥、つぼで始まる一日。嫌いじゃありません。
「暴れん坊KOY」わかる気がします。
「永遠に冷たいKOY」絶対見逃せません。
「ニューススポッティング」KOY意味深発言の波紋。気になって仕方がありません。
0:50からの番組なんて録画して永久保存したいと思います。