カポナータよ。

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先日、イタリアンレストランにランチに入った。
よく利用するお店で、私の専用席まである。
カポナータの冷製パスタを頼んだ。
外の気温は34度。
午前中、ほとんど外と変わらぬ室温をもつ場所で仕事をしていたので、今日は冷たいパスタにする、と10時前には決定していた。
ここのカポナータには素揚げしたカボチャが入っていて、トマトの酸味とこれがまた合うのだ。
待つ間、きちんと冷えたたっぷりの野菜が頭のほとんどを占めていた。
口の中にはカポナータ用のよだれも湧き出ていた。
ウェイターの足音が傍で止まった。
読んでいた本を閉じ、テーブルに目をやった。
そこには激しく湯気を立ち上らせるパスタが鎮座していた。
揚げたてのイワシのフリットまで載っていた。
ウェイターが驚くほど、私は狼狽したらしい。
「つくりなおします」とコック長が言ってくれたが、「いやいやそれにはおよびません」と熱々のパスタをいただいた。
頭と口を占めていたカポナータからチャンネル変換するのがたいへんだった。
オーダーしたものと違うメニューが出てきても、いつも「これでいいです」とそれを食べてしまう。
こんな自分が好き。