びようやなぎと眠る女

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「めくらやなぎと眠る女」という短編小説がありますが、あまり関係ありません。
むこうはオコナー賞を受賞しましたが、こちらはつまらない駄文です。すみません。

満開だった近所の”びようやなぎ”が散り始めました。
放射状にのびた長い睫毛のようなしべを残して、花びらが眠るように朽ちていきます。

学生のころ、ものすごく長い睫毛をもった子とつきあっていた友人がいました。
彼らには、就寝直前に一つのテーマを掲げ、それを究めるまで腕枕密着状態で話すといったルーティンがありました。
議題は、宇宙論的なものから、お茶漬けのあられの必要性といった些末なものにいたるまで、そのとき目についたものや思いついたものが、多岐に渡って俎上にのりました。
話している間、彼女が瞬きするたびに、その長い睫毛が彼の頬や顎をさっとはいてくれるらしく、彼はそれがいたくお気に入りのようでした。
最初は若気のいたりで、小難しいテーマを選んでいましたが、彼女が眠ってしまうと、その気持ちのよいブラッシングを享受できなくなってしまうので、そのうち、彼女の興味をひく話題ばかりになったということです。
そして彼は、その気持ちのよい天使のひとはきを感じながら先に眠りについたのです。

びようやなぎと眠る女」への8件のフィードバック

  1. 何か、この季節に合う話ですね。
    外はしとしと雨降りだけど、除湿してひんやりした部屋で、二人で眠る絵が浮かびました。
    写真もステキ。

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  2. びようやなぎ…そんな素敵な名前だったんだ、この花は。
    KOYさんは、たくさんの花の名前をご存知なんですね。スゴイ。

    それにしても、すてきなお話です。はぁ。うらやまし。
    私も男性にそんな心地よさをあげられるような、睫毛や女の子らしさがほしかったです。ため息。

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  3. ババロアの弟子さま

    こんにちは。
    知っている花しか書いてないから(笑)。
    でも、花の名前を知っているだけで、一年が季節ごとに楽しくなる気がします。

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  4. とっても甘~くステキなエピソードですね☆

    人を好きになると、普通では思いもよらぬところまで好きになるものですね。
    昔お友達が彼から「笑うと見える前歯が、エビの尻尾のようでカワイイ」と言われ、困惑したのを、ふと思い出しました(笑)。

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  5. かれん さま

    こんにちは。
    私の友達にもエビの尻尾のような前歯を持った子がいました。
    エビフライの尻尾をぱくっと食べると、「痛っ」と言ってました。
    同じ人じゃないですよね・・・。

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