「奇譚 Light」

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それほど頻繁に連絡をとっているわけではないのに、何故かその人のことが頭に浮かぶことがあります。
すると、かなりの高確率で、その人からメールや電話などがきます。
こういう小さな偶然(といっていいのでしょうか、なんらかの脳のはたらきがあるのでしょうか)は、私だけではなく、きっとみなさんの日常にも溢れていることと思います。

十年ぐらい前のくだらない偶然のカサナリにすぎませんが、おもしろい思い出となっているものがあります。
その日、私は伊勢佐木町の有隣堂(本屋)で民俗学関連の棚を徘徊し、「韃靼人(だったんじん)」について一部書いてある本を立ち読みしました。
なぜ、そこでその本を手にとり、ほんの少ししか書いてなかった彼らの章を読んだのかよくわかりません。
なにかに導かれるかのようにそこを読んだのです。

その後、本屋を出るとすぐ、友人に偶然出会いました。
その友人は、近くに小洒落たダイニングバーができたから行かないか。と私を誘いました。
馬車道の裏手にあるその店は、少し前にオープンしたばかりで、もちろん私はそこに行ったことがありません。
店の前にはイーゼルと黒板が。
そこには「本日のおすすめ」として、「ホタテとマグロのタルタル」が書いてありました。
まず、私はここで「おっ」と思いました。
「タルタル」と「ダッタン」は同じです(ハポンとジャパンのように)。
なんという符合!と一瞬思いましたが、ダイニングバーにタルタルがあるのは珍しいことではありません。むしろ当たり前のことです。

店内は、程よく照明が落とされ、クラシック曲が低く流れていました。
私はBGMにお気に入りの曲が流れると、会話中であっても頭の半分はそちらにいってしまいますけっして会話を疎かにしているわけではないのですが)。

少したって、キッチンの方から私たちの方へ料理が向かってきました。
テーブルの上に置かれた大きな皿の中央には、小さなコロッセオのようにマグロとホタテが築き上げられていました。周りの緑が森のようです。
バルサミコとマヨネーズソースと山葵の比率が絶妙。
ルッコラとの相性もいいね。
(その後、このタルタルは私の得意料理のひとつとなりました)
などと舌鼓を打ちながら友人と話していると、曲が変わりました。

流れてきたのは、ボロディンの「ダッタンジンの踊り」でした・・・。

この奇妙な符合を機に、お互いが経験した偶然のカサナリを肴にしました。

なんか、いざ書いてみると、全然大したことのない話ですね・・・。
すいません。

「奇譚 Light」」への4件のフィードバック

  1. ツープラスさま

    こんにちは。
    私も先週末、有隣堂にて平積みされた「渡辺道場」に遭遇しました。
    できの悪い我が子が高視聴率のテレビ番組に出ているような
    そんな恥ずかしさがあります・・・(笑)。

    いいね

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