一年に一度の割合で、万年筆のメンテナンスをする。
メンテナンスといってもペン先をぬるま湯につけて一晩置いておくだけ。
内部で固まったインクが溶け出して、朝には浸けていた水がクリアとネイビの二層になる。
金色のペン先が濃紺の靄をまとって沈んでいる。
ウォーターマンの万年筆をもうずっと長く使っている。
マーブルの、すっとしたデザインに惹かれて購入した(単純です)。
高校のときにグリーンの一本目を、10年くらい前にブルーの二本目を手に入れた。
両方のモデルとも現在は製造されていない。余計に愛着がわく。
古い方のペン先は鍍金が半分はがれ痛々しい姿だが、書き味は悪くなっていない。
インクはいつもブルーブラック。
白い紙にこの色が走ると、気持ちがしゃんとする。
ウォーターマンに、羽根ペンをモチーフとした形状の「セレニテ」という万年筆があります。
カーブが美しいペンで、今、最も気になるステーショナリーのひとつです。
昔、大学入学祝いに素敵な万年筆をいただいたことがあります。
それ以外、自分で買ったことはないです。
でも万年筆って特別な感覚がありますね。
普段使う機会はないけど、持ってみると背筋がしゃんとするような
何かを書こうという前向きな気持ちが生まれるような気がします。
文字を書くこと自体が少なくなってる昨今、気になるのは
年々学生の書く文字が汚くなっていっていること。
仕事で学生と会う機会も多いんですが、小学生のような
文字を書く人が多いんです。
20年前に小学生だった私の世代あたりまでは、
きれいな字を書けるのはそれだけで皆にあこがれられるような
そんな感じがあったはずなのに。
美しい漢字があるのに、もったいないですね。
(私自身も文字を書くことに衰えを感じますが…)
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万年筆を使って、ワープロでなくて手書きで書く作家が減っていると聴きました。
なんか万年筆=作家なイメージが昔からありますね。
作家の原田宗典さんは、ワープロだったのを手書きに変更して執筆してるらしいです。
ワープロだと、すぐに手直しができますが、手書きだとすぐに手直しができないという緊張感を持って書くと良い文章が書けるらしいです。ワープロが竹刀で、手書きが真剣だと例えていたのが印象に残っています。
万年筆は自分は持っていませんが、すごい個性のでるモノですね。
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akikoさま
万年筆って、特別な存在感がありますよね。
「書く」という精神そのものに直結してるというか・・・。
手書きという行為の復権を期待してるんですけど
もうそういう時代は来ないんですかね。
ちょっと寂しいです・・・。
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Tさま
万年筆=作家というイメージありますよね。
太くて黒いモンブランを想像します。
原田宗典のその話、知ってます。
私も彼が大好きです。エッセイも小説も。
作品は全部読んでるんじゃないかな。
「スメル男」と「平成トムソーヤ」が双璧です。
「平成トムソーヤ」に出てくる”まきじゃく”がお気に入りです。
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原田宗典さんの作品は全部読んでいるんですね!
まだあまり作品を読んでませんが、とても大好きな作家の一人です。「スメル男」と「平成トムソーヤ」は名前は知っていますが、まだ読んでませんので、近々読んでみようと思います。
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Tさま
「スメル男」「平成トムソーヤ」、是非読んでみてください。
おもしろいです。
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